ラブリコの使い方を写真で説明する件(柱編)

 

過去にキッチンに作ったテーブル。その上の空間がガラ空きだったので、ラブリコ(LABRICO)で棚を増設してみることにしました。今回は、柱取り付け編です。


正式名称「LABRICO 2x4アジャスター」です。

ディアウォールを使おうか迷いましたがラブリコです。

ラブリコにはワンバイ材を使うタイプもありますが、今回使用するのはツーバイ材タイプです。



本記事ではラブリコでの支柱の設置方法を解説しています。

ガチャ柱での棚の設置方法については、後日別記事で書きたいと思います。





すでに決まっていること

いくつかの前提条件があります。

条件と合致する方がこの記事を読まれて、ご参考になれば幸いです。

 

 

1.柱の向きは横

ラブリコは耐荷重が公式に発表されています。

 

過去記事で耐荷重についてはミッチリ調べ上げております。

過去記事:ラブリコは、向きにより耐荷重が変わる件


 

ツーバイ材の向きから勝手に「よこ」「たて」と命名していますが↑

今回はよこ向きでラブリコを設置したいと思います。


よこの向きのほうが耐荷重は低くなります。

しかし、どうしてもテーブルとカベとの間にツーバイ材を置きたいので、この向きに決めました。

このように設置します↑

 

 

 

2.短いツーバイ材を連結して使う

ラブリコシリーズには、ツーバイ材同士を連結して使えるジョイントというアイテムがあります。

短いツーバイ材でも連結して使えば天井まで届くので、有効に使えます。

※ 1本の柱につき1連結までにしてください

 

しかしながら、ジョイントを使うと耐荷重は低くなります。 


ではなぜ敢えてジョイントを使うのか。

それは、長いままのツーバイ材だと車に入らなかったからです。。




3.棚板の横幅はテーブルに合わせる

テーブルの横幅は1400mmです。

棚の横幅も1400mmにして一体感を出します。


支柱は端に1本ずつです。

棚板が広いので、薄いと問題が起きます

強度不足で、棚板の中央がヘコむんです。重さでヘコんでますね↑



失敗した様子と対処法は過去記事をご覧ください。

過去記事:ラブリコで棚を作るときに弱い板を選んでしまった件

 




ラブリコの設置手順

ここからが本題です。

ジョイントを使ったラブリコの取り付け方を説明していきます。

 

 

1.ツーバイ材の長さを計算する

まず、天井から床までの長さを測ります。

そこからラブリコの部品サイズ95mmを引いて、


 さらにジョイント部品サイズ26mmを引きます。

つまり、ジョイントを使う場合は、

天井までの長さ-121mm

が必要なツーバイ材の長さということになります。



ツーバイ材が長いままだとウチの車に入らないので、ホームセンターでカットしてもらいました。

この場合は長さを半分にするのではなく、「長いほう短いほうに分かれるように分割したほうがいいという話を木材カット担当の方がしていたような気がします(うろおぼえ)

 

 

カットして短くする場合、刃で切られるカット部分の1mmをロスします。

なので、長い1本をあとから分割すると1mm短くなります

事前に分割するか考えておいて寸法を決めておきましょう。



柱2本分を入手して次へ進みます。


 

 

2.ラブリコ2x4アジャスターを入手

ネットでご購入される方のための商品リンクはページの最後のほうにあります。

写真はDCMブランドとラブリコの共同開発モデルです。

色は茶色にしました。


一般的にラブリコと呼ばれるものは、2x4アジャスターという名称のものになります。

そして、連結用の部品が2x4ジョイントになります。 


どちらも、1箱で柱1本分の数量が入っています

今回柱を2本立てるので、それぞれ2箱ずつ購入します。 




3.ツーバイ材を塗装する

テーブルのほうをヴィンテージワックスで塗ったので、柱も同じ塗装を施します。

ボロ布、ポリ手袋の塗装セット↓

乾くまで1週間くらいかかります。


※初めてヴィンテージワックスを塗る方は注意

ヴィンテージワックスの塗り方にはクセがあるので、初めて塗る方は過去記事を参考に作業を行ってください↓


過去記事:ヴィンテージワックスの正しい塗り方を実践した件


すぐ乾くヤツがいい人は水性塗料がオススメです。一晩で乾きます。

 

 

 

4.ジョイントをつける

連結させて1本の長い棒にします。ジョイントさせましょう。

 

ジョイント取り付けの際に気になったことは次のとおり。

まあ……多少の角度なので気にしなくてもいいと思います。



※ ネジのしめすぎに注意!

ジョイントを買うと、ネジが付属してきます。

ネジを締めるとき力を入れすぎると、穴がバカになってしまいネジが永久にクルクル回りだします

こうなってしまうと取り返しがつかないので、ギリギリ限界を超えないパワーでネジを締めましょう。


あとは横から挿して連結完了です。

長い物体なので、寝かせて作業したほうがやりやすいです。


説明書にもあるように、ツーバイ材の短いほうを下側・長いほうを上側にして設置します。

 


 



5.アジャスターで柱をつっぱらせる

ラブリコをツーバイ材に装着します。床側・天井側を間違えないようにします。

ネジなどは必要ありません。

ただ被せるだけです。

 

ひとり作業の場合は、倒れないように一時的にマスキングテープで押さえておくのもアリだと思います。


 


※ 高所作業に注意!

ツーバイ材を立てたら、天井側のパーツについている取っ手をクルクル回して、突っ張りポールの要領で固定します。

作業時は、イスや脚立などが必要になってきます。

 

座面がクルクル回転するOAチェアは危険なので乗ってはいけません

 

 

安全に使うため、柱は垂直に設置しなければいけません。

差し金(さしがね)を使って、天井と垂直になっているか確認しています。


スマホアプリで垂直・水平を測定するものがあります。やってみてもいいと思います。

私はケースにリングが付いているタイプなので、スマホを木に平行に当てることができませんでした。


2本の柱ができあがりました↓

ラブリコによる柱の設置は以上で終了です。

棚の設置方法は別記事で書きます。

最後に注意点があります。

 

 

 

6.設置してから1週間後に増し締めする

木というものは、時間がたつと水分が抜けて乾燥し、縮みます

設置時はラブリコのネジをMAXで締めていても、しばらくするとゆるくなってきます。 


したがって、1週間後にまたネジを増し締めする必要があります。

倒れてくると大惨事になるので、ゆるみには注意を払っておきましょう。 




棚板の設置方法についての記事はまた後日!


おわり




つかったもの


ラブリコです。
正式名称は「ラブリコ2x4(ツーバイフォー)アジャスター」です。
1x4用のアジャスターもありますが、本記事では2x4用を使いました。
ワンバイ材用か、ツーバイ材用か、しっかり確認してからご購入ください。

1個=1箱には支柱1本分の部品が入っています。
支柱を2本立てる場合は、2個買いましょう。
色は、たくさん種類があります。
屋外でも使える「アイアンラブリコ」というものも発売されています。
写真の商品は2個セットになっているヤツです。
ショップボタンを押すと「ラブリコ アジャスター セット」の語句で各ショップ内を検索します。

 

 

 

ジョイントです。
色はアジャスターより種類が少ないです(執筆時)。
1個=1箱につき支柱1本分の部品が入っています。
ネジも同梱されています。
支柱1本に使っていいジョイントは1個までです。それより多いと強度が不足します。
各ショップボタンで「ラブリコ ジョイント」を検索できます。

 

 

 

 

ドライバーです。
ジョイント部品をネジ締めするときに必要です。
ネジにしっかり噛む形状のパーフェクトドライバーがおすすめです。
各ショップボタンを押すと「パーフェクトドライバー」の語句で検索します。

 

 

 

電動ドライバーです。
手で回すのが面倒な人向けですが、トルクをかけすぎるとネジ穴がバカになってしまいます。
最後はやはり手動のドライバーで回してほしいです。

木ネジを締めるときは4.4V程度では力不足だと感じます。
7.2Vより大きい製品が使いやすいです。
写真のマキタのペンドライバーは職場でも使っていますが、使い勝手がよくオススメです。
バッテリー式のものは充電器・バッテリーが別売りの場合が多いです。
同梱品か別売りかを確認してからお買い求めください。
ショップボタンを押すと「電動ドライバー セット」という語句でショップ内検索します。

 

 

 

 

マスキングテープです。
位置決めをしたり、仮固定のために張り付けたり。いくらあっても困りません。
女子の間で流行しているオシャレなものではなく、3M製の武骨な品こそDIY向けです。
各ショップボタンを押すと「マスキングテープ 3M」で検索します。

 

 

 

 

差し金(さしがね)です。
直角を測定するのに用いました。
ウチで使ったのは500mmの長さです。
大きいのでネットで買うときに送料が心配ですが。
ペラい(薄い)ので子供の遊び道具にさせてはいけない気がします。
「差し金 500mm」の語句でショップ内検索をします。

 

 

 

 

直角を測るためにもうちょっと小さいものが欲しい方向け。
完全スコヤという商品です。
15cmくらいの大きさで、前述した差し金より厚めの金属製です。頑丈です。
ショップボタンで「完全スコヤ」検索します。





メジャーです。
ロックできるタイプが便利だと思います。
ちょっといいモデルが欲しい方は写真の商品などいかがでしょうか。ゴツくてカッコイイです。
各ショップボタンを押すと「メジャー ロック」の語句でショップ内を検索します。


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