今までDIYしてきたホルダーよりも安定性バツグンです。100均グッズをそのままポン付けできるわけではありませんが、製作難易度は低いと思います。
私はかねてより、「車内でYoutube動画をBGM代わりに流して楽しむ」という悲願を達成するため、いろいろと試行錯誤してきました。
そして、アクリルスタンドを流用してホルダーを作り、見事に割ってしまったのが前回の記事です。
今回もあきらめずに、至高を求めてDIYチャレンジします。
前提条件の確認
- 車種はK13マーチ後期
- 純正ナビは非搭載、2DINスペースがある
- カーオーディオは1DINタイプ(Bluetooth搭載)
- 余った1DINには市販の小物入れを設置
- 使用するタブレットは8インチ(重量:350グラム)
- タブレット固定方式は、マグネット式にする(絶対条件)
- 吸盤タイプは使わない(絶対条件)
この中で重要な項目を解説していきます。
・マグネットを使う
タブレットを固定する仕組みにマグネット式を採用することはとても重要です。
ツメで挟み込むタイプもありますが、マグネット式に比べてタブレットの取り外しが面倒です。
車内で長時間待機する場合には、手元にタブレットを引き寄せて使いたい場面もあるはずです。
また、強い力で画面を挟み込むので、力がかかった液晶の一部分が変色します。
タッチ式は誤感知が起きます。
論外。
箱のような形状にはめ込むタイプも考えられますが、走行中の衝撃でタブレットが飛び出す可能性もあります。
また、設備が大きくなってしまうと視界を遮ります。
ダメです。
・吸盤タイプは使えない
ダッシュボードにホルダーを固定するために吸盤を使うタイプは、世の中にはとても多いです。
正直に申し上げますと、吸盤は役に立ちません。
吸盤タイプは時がたつと必ず外れてきます。
強力両面テープで着けても外れてきます。
吸盤も両面テープも、夏の高温・冬の低温に弱いです。
走行中に突然ポロリと外れてくるので、危険です。
もう使いたくありません。
(体験談です)
作業手順を写真付きで説明
では実作業を見ていきましょう。
1.購入
100均で買ってきました。
今回私はセリアで買ってきましたが、どこの100均でも同じような商品が売っているはずです。
ブックエンドは別名ブックスタンドともいいます。
適当に大きめのものをチョイス。
大きいのを選んだのが失敗なのですが後述します。正解は小さめのブックエンド。
マグネットは店によってはネオジウム磁石とも表記されています。
100均では大きいものから小さいものまで数種類ありますが、小さい磁石のほうが1個あたりのパワーが強いです。
写真では1個分しか写っていませんが、実際は8P入りを2個買ってきたので、合計16Pです。
そのほかに必要な材料もあるのですが、過去に使用した余りを使います。
- フェルトテープ
- 強力両面テープ
- ビニールテープ
- メタルプレート
後の工程で木片をカットするので、ホームセンターのDIY作業コーナーへ行く必要が出てくるはずです。
そのときに店舗で上記材料を買ってもいいでしょう。
メタルプレートは、マグネット式ホルダーに同梱されているものを既にタブレットに貼り付けています。
もちろん単独でも売っています。
商品リンクは最後のほうに貼っておきます。
2.ブックエンドに磁石を貼り付ける
ブックエンドはこういう向き↓で使います。
先端に磁石を貼り付けていきます。
タブレット側にはメタルプレートをあらかじめ貼ってあるので、それと同じサイズに磁石を散りばめて貼り付けます。
![]() |
(昔の写真を使い回しています) |
メタルプレートは、マグネット式ホルダーを購入したときに同梱されていたものです。
先述のとおりプレート単品でも売っています。
実店舗では中々見かけないのでネットで買ってもいいと思います。
※ 磁石の貼り方で注意点
実験の結果、右図のように貼るほうが強いです↓
磁石の貼り方は、プレートにできるだけ均一に当たるように貼りたいです。
実際には磁力に負けてうまく貼れませんので、3列にしてごまかしました。
3.ビニールテープで保護する
貼った磁石をビニールテープでぐるぐる巻きにしていきます。
巻きつける回数は、1ヵ所につき2巻き程度がいいです。
※ 巻きすぎに注意
4巻き・5巻きと厚く巻いてしまうと、磁力が弱くなってタブレットが落ちてきます。
実際にタブレットをくっつけてからブンブン振って強度テストをしてください。
※ 追記情報
2か月ほど使っての結果です↓
タブレットの重さに負けて、マグネットが押し下げられています。
対処法↓
下地に強力な両面テープを敷いてから、マグネットを散りばめました。
今度はマグネットを均等に並べることに成功しました。
使った両面は日東(ニトムズ)のものです。
不具合があればまた追記情報を載せます。
4.木の端材を利用してスペーサーを作る
K13マーチは2DINスペースがあります。
ウチの車はオーディオは下側のDINに、ポケットは上側のDINに装着しています。
ポケットの上側にブックエンドが寄るように、木片をスペーサーとして取り付けたいと思います。
メーカーによってポケットの内径は変わると思いますが、だいたい木片の厚さを4cm弱で切れば足りるでしょう。
あとは実際に刺しながら、フェルトテープで調節します。
木片はこのあたりに装着します↓
接着は強力両面テープを使います。木くずを払っておきましょう。
12cmに合わせていますが、これはポケットの奥行サイズです。
メジャーをぶっ刺して測りました。実測は大事です。
※ 木片はどこで手に入れるか
ホームセンターで端材をタダで手に入れられる場合があります。
もしくは格安販売をしている場合があります。
さらに、ホームセンターではDIY作業場が無料開放されている店もあり、そこで電動ノコギリで切り出すことも可能です。
これに関しては、ホームセンター常連じゃないとちょーっとやりにくいかも。。
私はやりにくかったので勤務先の工場で切りました
ご自宅で木工作業ができる方は、大変うらやましい環境です。
木片が強度&コストの面で秀逸であると思います。
今回のホルダーの安定性を握るのは、この木片であるといえるでしょう。
木材が手に入らないときは、段ボールや厚紙を何重にも重ねてがんばるしかないです!
5.実施テスト→失敗
さて私、今回、大きめのブックエンドでホルダーを作りました。
失敗しました。
すごい揺れるんです。たゆんたゆん!
原因は次のようなものでした。
これはタブレットとホルダー、ポケットを横から見た断面図です。
大きいブックエンドを選んだので、ポケットからせり出した部分が数cmあります。
この、数cmの部分が長いせいで縦揺れが発生しているようでした。
しかも、この揺れのせいで、ポケットを固定しているネジが外れてガッタガタになる事態に……。
ポケット固定ネジを締めるための前面パネル取り外し方法は、いずれ別記事で書きます。
6.対策
小さめのブックエンドを買ってきました。
はい。
今まで作ってきた大きいほうをバラして、小さいほうへ材料を移植しました。
文字で書くと一瞬ですけどね。手間かかりましたね。
結果、揺れなくなりました。
小さくなったおかげで、ポケット内部でも左側に寄せることができ、ハザードスイッチが押しやすくなりました。
USBケーブルも触りやすい位置に収納できました。
問題点があるとすれば、前面エアコン吹き出し口がふさがる事くらいですかね・・・?
夏場はタブレットを冷却するのにちょうどいいですよ・・・?
ということで、
大は小を兼ねませんでした。皆様も車体に合った大きさのブックエンドを使いましょう。ちなみに小さすぎてもダメですよ。
※ 過去作で起きた問題はなし
振動でタブレットが斜めに傾くことはありませんでした。
![]() |
(過去の失敗作を振り返る) |
本作で傾かないのは、マグネットが強力なのと、ビニールテープが滑り止めの役割を担っているからだと推測します。
充電ケーブルの取り回し
詳しくは別記事で解説しますが、ヒューズボックスから長い線で電源を取っています。
ポケットの裏側に穴をあけているので、MicroUSB充電ケーブルがこちらまで来ています。
木片を一番奥までドン付けしなかったのも、ケーブルを取り回すスペースを確保するためでした。
きっとタブレットに差し込む部分がL字になっているケーブルを使えば、もっとシンプルな見た目になると思います。
まだまだ改善の余地はありそうです。
おわり
つかったもの
今回登場した商品のリンクを、以下に示します。
ブックエンドです。別名ブックスタンド。
ネットよりも100均で実際に手に取ったほうがサイズを実測できます。
本文中で登場した失敗したほう(大きめのやつ)は高さ19cmです。
買いなおしたほう(小さめのやつ)は高さ15cmです。
必ず1DINポケットの奥行サイズを測ってから、合うものを買いましょう。
各ショップボタンを押すと「ブックエンド」の語句でショップ内を検索します。
普通の形状は100均でも手に入りますので、写真の商品はL字型にしました。
磁石です。ネオジウムやネオジムと呼ばれるものが強力です。
磁力の強さを表す単位は「ミリテスラ(mT)」です。
本記事で使用したものは100均で買ったもので、1個あたり220ミリテスラでした。
磁力を「ガウス」で表記してある場合もあります。1ミリテスラ=10ガウスです。
また、強さをグレードで表現していることもあります。
N24からN54まで(理論上はN64まで)の等級がつけられます。
調べると、N35でも1170~1220mTあるようです。N50なら1400前後。
以上に気を付けてお買い物をお楽しみください。
各ショップボタンを押すと「ネオジウム」の語句でショップ内を検索します。
フェルトテープです。
テープ状ではなく大きい「フェルトシート」もあります。
シートであれば好きなカタチに切り取ることができますが、今回の記事における用途を考慮すると、どちらでも良いです。
下のボタンを押すと「家具 フェルト」でショップ内検索できます。
強力両面テープです。粘着部分がブチルゴムになっているタイプです。
私が使ったのは日東(ニトムズ)のものです。
粘着部分が黒色の商品であれば、ブチルゴムのタイプです。
ショップボタンで「日東 両面テープ」の語句で検索します。
ビニールテープです。
タブレットを設置すると隠れてしまうので何色でもいいとは思いますが、オシャレな色も楽しみたい方は↓写真のようなラインナップもあります。
丈夫なものがいいと思うので、ショップボタンの検索語句は「ビニールテープ 屋外」に設定してあります。
メタルプレートです。
タブレットに装着するのであれば、四角くて大きいサイズを選びましょう。
マグネットタイプのホルダーを買っても同梱されてきます。
ショップボタンの検索語句は「メタルプレート」にしてあります。
丸ノコです。
ご自宅で木工作業をして騒音を立てても問題ない環境であれば、好き勝手に木を加工できるアイテムはぜひ欲しいところです。
写真の商品はコンセントから電源を取るタイプです。
有名な工具メーカーのものより安くてびっくりします。
コメント
コメントを投稿