LABRICO(ラブリコ)の耐荷重を気にしすぎてペラペラな棚板を買って失敗した件です。ラブリコ設置のやり方は「続きを読む」をクリックした先にあるリンクからどうぞ。
ラブリコ2x4アジャスターの使い方解説はコチラ↓
新しい記事:ラブリコの使い方を写真で説明する件(柱編)
耐荷重と用途を確認
過去の記事でラブリコの耐荷重(使用荷重)についてまとめています。が、必要な情報は本記事に抜き出しているのでわざわざ読まなくてもいいです。
過去記事:ラブリコの棚は、向きにより耐荷重・使用荷重が変わる件
ツーバイ材を横に向けて棚を作る予定です。
こういう向きです↓
ラブリコにはジョイント部品があるので、短いツーバイ材を連結させて使えます。
そのぶん耐荷重の値は下がってしまいます。
ウチの車には長いツーバイ材は入らないので、分割して輸送してきて、ジョイントで結合することとします。
図によると柱1本あたり10kgまでなので、2本の柱を立てた場合20kgまで耐えられることになります。
棚板も含んで20kgというのがミソです。
キッチンに設置して食器を置きたいと思っているので、20kgなんてすぐ到達してしまいそうな気がします。
棚板の幅・奥行はいくら必要か
過去に作ったテーブルの上方の空間に、ラブリコで棚を2枚ほど設置しようと思います。
過去記事:板を3枚合わせればテーブルになるべ?
テーブル天板のサイズは、横1400mmの奥行400mmです。
昔作った時の写真 |
棚板の横幅はテーブルに合わせるのがいいでしょう。1400mmです。
奥行サイズはテーブルにピッタリ合わせると、ジャマになると思います。
テーブル上にはジャーや電子ケトルなどを置いています。
使うときのことを考慮して、棚の奥行はテーブルより短くするべきです。
といっても、どのくらいのサイズがいいのか・・・。
ガチャ柱と棚受からサイズを考える
ラブリコにはガチャ柱を設置して、棚受を好きな位置に挿すようにするつもりです。
ガチャ柱とはこういうものです↓
ホームセンターでガチャ柱を見に行ったときに、ちょうどよく250mm用の棚受が置いてあるのを発見したので、棚板の奥行も250mmにしようかと思います。
250mmならウチにある皿も載るので問題ないでしょう。
棚板の厚さと素材と重量で悶々とする
さて、板の厚さをまだ決めていません。
板厚によって総重量というものは変わってきます。
厚いほうが丈夫ではありますが、板の重さも含めて耐荷重20kgですからねー。
ごっつい板を用意して「棚板だけで上限の20kgになっちゃいました」は避けたいですね。
素材はパイン集成材を選びたいです。
丈夫なうえに、そのへんのホームセンターで簡単に手に入るからです。
パインの問題点はとにかく重いことです。
マジで棚板だけしか載らないモノになっちゃうかも・・・。
この後私は、ノーヒントで適当に買って失敗するのですが。
まずは失敗した様子をご覧ください。
棚板の軽さを重視して失敗する
私はホームセンターの板材売り場でいろいろな板を持ち上げて、素材ごとの重さの違いというものを確認していました。
そこで、出会ってしまったんです。
桐=KIRI=に。
「な、なんて軽さだ。しかもパインより安い」
天から光が差し込んだ気分になりました。
すぐにホームセンターでカットしてもらって、帰宅しました。
早速、棚を仮置きします。
(すでにラブリコは設置済みです。ラブリコの設置方法については別記事で解説する予定です。 )
これが板を置いた状態↓
そして、皿をちょっと置く↓比較↓
えっ、これだけでこんなに歪むの!?
桐、やわくない!?
はい、桐は軽いですが、曲げに弱いです。
失敗しました。
対策→補強してごまかす
何千円も払ってパイン集成材を新しく買うわけにもいきません。
長めのガチャ柱を買って、補強用に流用します。
ただの鉄板ではなくガチャ柱を選んだ理由はなぜか。
断面がコの字型なので強度があると考えたからです。
他は「小さくて目立たない」「すぐ手に入る」など。
先にヴィンテージワックスで棚板の塗装しておきましょう。
桐はワックスの乗りが悪いです。 がんばってワックスを塗り込みます。
![]() |
超高速嫁の写真 |
棚受に板を乗せたときに、棚受の内側に収まる長さのガチャ柱を買いました。
ネジの長さも私の人生同様ギリギリです。ガチャ柱のネジ穴がM4ギリギリなのか、普通の強さでネジを締めても、まだスキ間ができてしまいます。
インパクトドライバーで締めても押さえる力が足りず、空転してネジ穴をバカにしてしまう可能性があります。
手で押さえて、貫通ドライバーを押し当てながら慎重に回すべきでしょう。
補強してごまかしたらこうなりました。
色に統一感があって、意外に目立たない結果となりました。
なお、上側の板は、無補強で最初に皿を載せたほうです。
曲がってます。
曲がり癖がついてしまったのでしょうか(泣)。
さて、失敗を踏まえて、どうするのがよかったのかを考えてみます。
パイン集成材の板厚をどれくらいにするかのあたりまでさかのぼって、やりなおしてみます。
天板の適正厚み計算ツールで板厚を決めていく
天板の適正厚み計算ツールというのは、Webページ上で板のサイズや積載重量を入力すると適正な板厚を計算してくれるサイトのことです。
板厚を決めるためのヒントを探していこうと思います。
次のような流れで情報を確定させていきます。
- パイン集成材の重量が明記されているWebページを探す
- 使いたいサイズに近い商品の重量をメモする
- 耐荷重20kgから板の重量を引いて、積載上限を計算する
- 天板の適正厚み計算ツールを開く
- 使いたいサイズ(横幅・奥行)と積載上限を入力する
- 「最適な板厚」が表示されるので、メモする
- 2番で開いたページの商品の板厚を見る
- その商品の板厚が「最適な板厚」と同等なら、その板厚で確定
- その商品の板厚が「最適な板厚」より薄ければ、強度不足
以下、詳しく解説していきます。
1.パイン集成材の重量が明記されているWebページ
検索した結果、木材倉庫ムックさんが商品タイトルに板サイズと重量を掲載されており、大変参考になりました。
Amazon・楽天のどちらにも出店されているようです。
今回使いたいサイズ、幅1400mm奥行250mmもありました。
2.商品の重量をメモする
以上のように、今回使いたいサイズぴったりの幅・奥行がありました。
板厚が25mmのものは、1枚で5kgになるようです。
棚を2段する予定ですので、棚板の重量は合計10kgになります。
3.耐荷重から板の重量を引いて、積載上限を計算する
耐荷重20kg - 棚板10kg = 積載上限10kg
4.天板の適正厚み計算ツール
という名前のWebページです。アプリなどではありません。
天板の適正厚み計算ツールを新しい窓で開く
5.横幅・奥行と積載上限を入力する
入力した結果を次にまとめました
6.「最適な板厚」が表示されるので、メモする
今回は30mmから44mmという結果になりました。
7.最初に開いた商品の板厚を思い出す
板厚は25mmでしたね。
8もしくは9.板厚の過不足をジャッジ
計算ツールのはじき出した「最適な厚み」よりも薄い商品でした。
つまり、棚板の板厚が25mmだと強度が足りないという結果に・・・?
ちょっとまった!
間違えやすい点に注意!
冷静に考えると算数の間違いをしています。
計算ツールに入力していた想定最大重量10kgは、板1枚に対しての数値です。
棚板を2枚も設置するのですから、単純に1枚平均5kgの積載重量となるはずですね。
以上を踏まえて再計算した結果↓
板厚25mmでイケてました!
こうやってよ~く考えていれば、
パソコンの前で計算して、ネットでポチるだけで済んでましたね。
皆様におかれましては、私を反面教師とし、このような失態をさらすようなことは為されなきようご留意下さい。
おわり
おまけ
衝動買いした桐の集成材は、幅1400mm奥行き250mmの厚さ13mm。
2枚あって、1枚あたりの重量は1kg。
ということは、積載上限は合計で18kgとなり、1枚平均9kgが上限。
計算ツールに放り込むと↓
板厚13mmじゃ全然足りてなかったですね(白目)
おあとがよろしいようで
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