ラバースプレー最安値「ZEQUE」でバンパーを塗装した件


えー、写真を見てお分かりの通り、フロントバンパーを買い替える事になりましたので、ラバースプレーのマットブラックで塗ってみたいと思います。




塗るまでの前置き


冬の北海道は厳しいです。

まさか中央分離帯のほうから車に向かってくるだなんて・・・(嘘)。

実際の塗装作業の説明を読みたい方は、前置きを飛ばしてください。

 

 

 

最も売れた色の中古部品があふれる 

車体カラーで最も売れるのは、CMなどで使われた車体の色だといわれています。

うちの車は黒ですが、公式Webで使われる写真は白がタイアップカラーでした。


よってネットオークションサイトを検索しても、黒のバンパーは数が少なく値段が白の3倍以上だったりして手が出ませんでした。

新品は未塗装で5万と言われたので、その時点で選択肢から外れています。



ちょうど車検の時期だったので、ディーラーの営業マンから「車検整備と同時にだったらバンパー交換はサービスしてあげるよ^^」と言われていました。

悩んでいる時間はありません。

 

白を買って塗装せねば!そうだ、ラバー塗装をやってみよう!



塗装前にイメージする

素人なりに画像処理ソフトを使って塗装イメージを映像化します。ラバー塗装部分はマット感を表現したつもりになってソフトをドヤ顔で操作します。

このナンバーは実在しません

 

おとなしくベタ塗りしておけばいいものを、妙にこだわって白い部分を残すことにしました。これが悲劇の始まりです。




バンパーをマーチに乗せて運ぶ際の注意点

アップガレージの在庫検索で最安値の白いバンパーが札幌市内にあったので購入。

牽引フック部のフタがないだけでツメの欠けもなく良品でした。

バンパーはとても大きく、後部座席を倒して荷台に積もうとしましたが、さらに助手席側をつぶすように置かないと載りませんでした。

もしマーチで実際に運ばれる場合は、助手席に人が乗ることができなくなります。1名での移動にしましょう




ラバースプレー最安値で有名なやつを使う

ネットでかじった知識では、フロントバンパー塗装にはスプレー2缶は使うそうです。

1本あたり何千円もするラバースプレーを買っている余裕はないんです。


ありましたよ、弱者の味方が。

AZ(エーゼット)というメーカーのスプレー、ラバーペイントZEQUE(ゼクウ)です。



1本600円程度という、恐ろしいほどの破格。

ウチは北海道ですし、どうせ送料がかかるのならまとめ買いしてしまったほうがお得です。

上記の写真のセットとは違いますが、楽天で買いしました。

 

 

 

冬の配達は天候に左右される

急いで買いましたが、なにぶん冬でしたので配達遅延があり、スプレーは車検までに届きませんでした。

まあ、こうなりますよねぇ↓


車体にバンパーがついた状態で塗装するのはものすごい面倒なんですが、素人がバンパー外せるわけがない。

このまんまやるしかないですね・・・





ラバースプレー塗装作業を写真付きで解説

それでは寒い冬の中での仕事上がりの夜、車庫内で作業した様子を写真とともに説明していきます。

屋外で作業する方は、スプレー後の乾燥中にゴミが付着することを覚悟してください。

 

 

 

1.洗って汚れを落とし、乾燥させる

砂利などが付着したままでいると好ましくないので、事前にシャンプーなどしてキレイにしておきましょう。

次工程で布をあてて拭き拭きするのですが、砂などの塵がついたままだと引っ張ってキズを作ってしまいます

 

スプレーをしてもキズ部分はそのまま凸凹がわかるように塗装が載ります

事前に洗いましょう。




2.シリコーンリムーバーで油分を除去する

メーカーからの説明にもありますが、密着効果を高めるためにも、シリコーンリムーバーを使って油分を落としておく必要があるようです。

別件で使おうと思ってホームセンターで買っていた、ホルツの製品です。

塗装スプレーコーナーにあります。

 

ラバースプレーZEQUEを販売しているエーゼットからは、シリコーンリムーバーも付属したセット品が出ています

塗装初挑戦の方は、そういったセット品をネットで買ったほうが楽だと思います。


※ シリコンとシリコーンは別物です。

シリコン…ケイ素のこと。自然界に存在するもの。
シリコーン…ケイ素をもとに作られた人工化合物。


※ ブレーキクリーナーは使わないで

ブレーキクリーナーは強力すぎるので本体の塗装が禿げてしまうかもしれません。




きれいな布やティッシュリムーバーを軽く吹きかけてから、バンパーの塗装したい箇所を拭き拭きします。

実際やってみると、油分が落ちたかどうだかよくわかりません。

なんとなく拭えていればOKでしょう。





3.塗りたくない箇所をマスキングする

事前に塗装イメージを固めておいたので、それに従ってマスキングを施していきます。


マスキングテープだけでボンネットなど広い場所をマスクするとなるとすごい量が必要になるので、ゴミ袋などの大くて安いビニールを用意するほうがいいです

ビニールを切るハサミも必要ですね。



3-1.ギリギリをテープで貼る


まず、塗装面と保護面を分ける箇所にマスキングテープを貼ります

ギリギリを攻めるように丁寧に貼る必要があります。 



3-2.ビニールで大きく保護する


続いて、ビニールで大雑把にマスキングします。

ゴミ袋を切って開き、1枚の大きなビニールにしてから使います。

 

最初に丁寧に貼ったマスキングより外側にビニールをあてていいので、楽な気持ちでマスキングテープを貼っていけます。

大雑把にハサミを入れたのでビニールがガタガタになっております。

なので隅を折ってからテープを貼っているわけです。

 

1番目の工程をすっ飛ばしてビニール+マスキングテープの状態で一発貼りをしようとしたのですが、ビニールがかさばって思うようにできませんでした。

なので面倒がらずに、1番目の工程を飛ばさずにマスキングテープだけで慎重にマスクし、それからビニールを貼ったほうがいいと思います。

 

 


グリル部分および塗装しない部分も同様にマスキングしました。

ナンバープレートを裏で固定しているナットに手が届かないと思ったので、ナンバーは外さずに作業することにしました。

グリル部分も、ナンバー部分も、どこもかしこもマスキングが面倒くさかったでs


バンパーとタイヤハウスの境界もマスキングします。

フロントリップ部もマスキングしました。とにかく面倒d


できました。


これだけでもう2時間くらいたってるんですけど。

翌日も仕事ですがやめるわけにもいきません。次はやっとスプレーです。




4.ラバースプレーを吹く

  


いろいろと注意点があります。

作業手順とともに順次説明しますので、しっかりと文章を読んでください。



4-1.よく振っておく

 

缶の内部で塗料が固まってダマになっていると、プシューとスプレーしたときに思いがけない方向に塗装が噴いてしまったり、塗料がベチャっと出てしまったりと事故が起きます。

事前に缶を振っておきましょう。

 

 

中に金属のボールが入っているのでカラカラと音がします。

近所迷惑にならないよう夜の作業は控えましょう。




4-2.少し塗って10分程度乾かす


いよいよスプレーします。

 

いっぺんに大量に吹きかけると、塗装がタレてしまって汚い仕上がりになります。

ちょびっとだけ吹いて、乾燥させます。

またちょびっとだけ吹いて、また乾燥させます。

 

これを繰り返して塗装を定着させていきます。


ということで、ちょっとだけ塗りました。

最初はこのように塗ったか塗ってないんだか分からない程度でいいんです。

一定のスピードで端から端まで塗り切ります。

塗りが濃い場所・うすい場所がわかるようではヘタクソです。これヘタクソ↑


10分くらい電気ストーブにあたりながら寒さに耐えました(撮影時は冬です)。

まばらにスプレーした状態だと本当に乾燥したかどうかイマイチわかりません

公式の説明どおり5分~10分の間隔を置き、乾燥したことにします。 

 

 

 

2回目

塗りムラが目立ちます。

これはヘタクソな塗り方です。。 




3回目

そろそろ粒子が定着してきているので塗装を多めに吹いていきます。

ただ、焦って多く吹きすぎると、そこだけ乾燥が遅くなります

ムラの原因に。




4回目

そろそろ寝ないと翌日に支障が出るので焦ってきました。

もう塗っては乾かすのではなく、乾燥した箇所を目視で探し、ピンポイントにスプレーしていきました。

 

その結果↓

イッキに塗りすぎた結果がこれだよ!


タレたところは、このままのカタチで乾燥してしまいます。

下側は、ずっとテカテカのまま乾燥してくれません。



ここはもう諦めます。




4-3.光を当てて塗りが甘い箇所を探す


パッと見て全部塗ったように見えても、光を当てて注意深く見るとまだ塗装が載っていないところがあります。

今の時代スマホにLEDライトがついているので、余計なライトは持たなくていいから楽ですね。

イッキにスプレーしすぎてタレないように気を付けて塗り作業を行いましょう。



公式の説明では、4回~5回の乾燥を行い、トータルで45分ほどの作業時間で終われと書かれています。

今回フロントバンパーへの塗装ということで、飛び石や虫がぶつかるであろうと思い、とにかく厚く塗るように方向性を変えていきました。

 

気づくと90分くらい塗ってました。




4-4.マスキングをはがしていく


だいたい乾燥してきたら、マスキングテープやビニールをはがしていきます。

塗装部分はマスキングの上まで繋がった状態で乾燥しています。

慌ててマスキングをはがすと塗装した部分が引っ張られて剥がれてしまうかもしれません。


そう、こんな風にね↓

ここはまた別の日にリベンジすることに。。



5.完全乾燥までは数日かかる

 

この見た目は身バレすると思いますが、見かけてもそっとしておいてください。


 

ラバースプレーは、完全に乾燥するまで数日かかるそうです。

何も起きないことを祈りながら、普通に車で通勤して日常を過ごします。

 



教訓:塗装は1枚丸々ベタ塗りしろ

さて後日、塗装が剥がれてデロデロになったところを再塗装します。

 

ラバースプレーはシリコーンリムーバーで溶けるみたいです(黒くビロっと伸びた部分が溶けて伸びた個所↓)。一度塗ったあとはリムーバーできませんねぇ。

 

 

前回失敗した理由は、

  • 塗りに時間をかけすぎた
  • 塗装が固まってしまった
  • その結果マスキングに塗装が引っ張られた
だと分析しています。

 

なので今回はスピーディな作業を心がけます。

 

 

 45分以内に終わりました↓


 

 

 ゆっくりとマスキングを剥がしていくと・・・↓


 

ね"ぇ~、な"んでぇ~ !?


結論

マスキングテープを使って塗り分けはすべきではない。

塗るときは部品1枚をまるっと塗りましょう。

 



応急処置

プラスチックのヘラを用意するじゃろ?

先端にZEQUEを吹き付けるじゃろ?


これを、ペタペタするじゃろ?


ふぅ・・・

ヘラは、ホームセンターの車ガラス用プライバシーフィルムコーナーあたりに売っています。

でも、厚紙でいいと思います。
 

 

 


弱点:虫

最初の撮影から数か月がたっています。夏です。

夏は虫がぶつかってきます。

ぶつかったのをしばらく放置して、忘れた頃に洗車をすると、ラバーが溶けます。

いよいよボロボロになったら全部剥がしてリセットできるのがラバースプレー。

塗り替えで何か事件が起きればそれをネタに記事書きます!

 

おわり

 

 

 

 

つかったもの

 

ラバースプレーです。
商品名は、ラバーペイント ZEQUE(ゼクウ)です。AZ(エーゼット)というメーカーです。
AZからいろいろなセット品も出ています。複数本のセット、シリコーンリムーバーとセット、マスキングテープもセットなど多岐に渡るので、チェックしてみてください。
ラバースプレーもマットブラック以外の色がありますよ。
各ショップボタンを押すと「ZEQUE セット」の語句でショップ内を検索します。

 

 

 

マスキングテープです。
使用量が読めません。たくさんあっても困らないので大量に買うのがいいです。
細いものから太いものまで複数ラインナップがあります。太すぎるものは手でちぎる時に手間取ると思います。
世間ではオシャレマステが流行していますが、使い捨てするので、シンプルで安いタイプを選びましょう。
その手のもので有名なのは3Mのメーカー製かと思います。
「マスキングテープ 3M」の語句でショップ内検索できます↓




ゴミ袋です。
大きくマスクするために使うので、大容量のものを選びましょう。
「〇枚入り」と「〇リットル」の表記を見間違えて買ってしまわないようにしてください。
30Lや45Lが大きい部類です。70Lもあるようです。
透けて見える半透明タイプ&取っ手のない四角いタイプが作業用途に適していると思います。
今回の作業では10枚以上使いました。
ボタンを押すと「ゴミ袋 半透明」の語句でショップ内を検索します。




ZEQUE以外のラバースプレーもリンクを貼っておきます。
写真の商品は蛍光カラーなどもあるようです。
ボタンを押すと「ラバースプレー」の語句で各ショップ内を検索します↓

コメント

  1. ラバースプレーは最後の塗装したら直ぐにマスキング剥がしましょう。塗り分けもできますし、綺麗にとれます。

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